蜂の生態

ハチって何?

その疑問にお答えしますと

ハチにとってはハチはハチなのですが

人間側から見て生物学的に

ハチはアリと同じ仲間となります。

 

地球に生きて知られている種類は約13万種類もいて

日本だけでも4000種類もいるようです。

数多の昆虫学者さんによく調べたなと感服致します。

依頼の多くが社会性狩蜂になり当サイトの

蜂の説明はたった数種類だけになります。

 

 

 



多様な生活様式

ハチと言えば人を刺す恐怖の対象と見られがちですが

生活様式は多様で植物の蜜を集めて生活するミツバチや

毛虫や蝶々の幼虫等に卵を産む寄生バチや

狩りを得意とする狩りバチ等います。

 

ここから先は駆除業者として

ハチの生態と言えば「アシナガバチ」や「スズメバチ」

といった狩りバチの中でも単独狩りバチではなく

社会生活式の狩りバチの説明がメインに

なってしまう事をご了承下さい。

 

多様な生活様式と書いているイラスト


ヒトと似てる?社会生活型のハチ

自由気ままに単独で生きている昆虫もいますが

アリの仲間というだけあってアリの様に集団で生活するハチもいます。

その代表的な3種類が駆除対象となっている

アシナガバチ スズメバチ ミツバチになります。

 

完全なるトップの女王バチを中心に働き蜂が

集団で役割を果たしながら生活しています。

ヒトも集団で生活して何かしら何処かしらの

誰かの頼りによって生活ができている事に感謝ですね。

 

集団だからこそ一致団結してます

梅雨に入り6月中頃には働きバチも生まれ

一致団結して働き始めます。

そして女王バチは巣の中で卵を産む事に専念して

卵を産む為には住処を増築したり

卵から孵った幼虫の餌を捕獲して来たりします。

 

時には兵隊となり幼虫を狙う他の昆虫と戦う事もあります。

 

 


ハチの闘争本能①

狩りバチは幼虫に食べさせる為に

また自分の餌の為に昆虫を捕獲します。

また逆に襲ってきた昆虫と戦う事もある様に

巣を守る本能があります。

それがヒトにも攻撃してくる原因となります。

 

ハチは巣に対して凄く敏感でヒトが

軽く当たったと思う感覚でも

小さな体のハチにとっては激しく感じ取ります。

例えるならゴジラが軽くビルに当たる感覚でも

ヒトにとってはかなり怖く感じますよね。

 

ハチの闘争本能②

女王蜂が生まれる頃になるとハチの巣を守る本能は

より攻撃性をも高くします。

もしヒトが次期女王の近くをウロウロしていたら

巣を刺激しなくても自分達の住処に害をなす行為と

取られ先に攻撃をしてくる事もあります。

 

ゴジラがもし悪気なく街中を歩いていたとしても

ヒトはきっと攻撃をします。

昆虫もヒトも共存共栄はできるできないあると思います。

 



ハチの生活史

秋に無事生まれた新女王バチは巣から旅立ち

雄バチと交尾をして越冬する為に冬眠をします。

 

4月下旬か5月の始めには冬眠から目覚め巣の場所を求めて

飛び始めているのをよく見かけるようになり

春が来たなぁと庭師でもある筆者はそう感じます。

 

5月下旬の頃には第一巣盤ができあがり5,6個の卵を見る事ができます。

ハチの生活史と書いているイラスト


6月以降のアシナガバチ

アシナガバチは第一巣盤をドンドン大きく増築していきます。

8月頃には大きくなり完成を迎え新女王が生まれてきて

かなり攻撃性が高くなっています。

経験では9月中旬頃には女王も巣立ち大人しく固まっているだけで多少の刺激で攻撃はしてこないようになります。

6月以降のスズメバチ

スズメバチが第二第三と巣盤を増築して

それに合わせて外皮も大きくなっていきます。

アシナガバチと違ってスズメバチは9月以降から

気性が荒くなり11月終わる頃まで

庭師からしたら物凄く怖い存在になります。

 

 

 


ハチの1年が終わり始まります

働きバチの一生は1年で越冬は女王バチだけがして春に冬眠から目覚めまた巣作りを始めます。

異常気象の影響か2021年の2月に5月並みの20度を超す

気温になり春と勘違いした女王蜂が飛び始め

そのハチに刺された庭師さんが刺されました。

ハチもヒトも生きるのに大変です。

ハチの冬眠場所

越冬する為に雨風が当たらない木の中や土の中

ハチとヒトとの生活圏が近くなった現代では

家の屋根の中で冬眠したりします。

屋根裏や小屋等で時代が違う何個ものハチの巣を

発見する事もあります。



ハチの餌

ヒトもハチも食べ物を食べていかないと生きていけません。

ではハチは何を食べるのでしょうか?

経験上ハチが毛虫を団子にして飛んで行くのを何度も見た事があります。

しかしながらその毛虫を食べているのを見た事がありません。

ではハチは何を食べるのでしょうか?

見たことがないので調べてみました。

ハチの餌と書いているイラスト

幼虫と成虫の餌

ヒトは液体から個体へ食べれるようになるのとは違い

ハチは幼虫が個体を食べて成虫は液体を食べている様です。

確かにハチの腰の括れは細すぎて個体は無理そうですよね。

そしてその液体は幼虫から貰ったいたとは驚きです。

大人が子供に餌を与え子供から餌を頂いているとは

かなり機能的な生活です。

ミツバチのローヤルゼリー

ミツバチのローヤルゼリーはサプリで一度は聞いたことがあと思います。

そのローヤルゼリーを食べているハチだけが女王バチになるようです。

筆者が腰を痛めてから痛み止めの薬を飲むために酒を辞め

食を改善していたら体重が5キロ減りました。

食べ続ける食べ物で差ができるのを改めて身に沁みました。

 



その他の蜂や蜂に似た昆虫

アベリアの蜜を吸うオオフタオビドロバチ

和名 オオフタオビドロバチ

学名 Anterhynchium flavomarginatum

ドロバチ亜科
全体に黒く腹部には黄色い帯がある

7月始めの頃 アベリアの花に頭を入れ蜜を吸っている時に撮影。

 


ブルーシートに乗るシオヤアブ

和名 シオヤアブ

学名 Promachus yesonicus

シオヤアブ亜科
細長い体と黄色の帯が蜂と間違えやすい

昼の休憩中にブルーシートに乗ってきた時に撮影。

 


タイワンタケクマバチ

和名 タイワンタケクマバチ

学名 Xylocopa tranquebarorum

ミツバチ科
体の大きさがスズメバチと似ていてる

古い竹垣に作った巣穴に入る所を撮影。